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博多祇園山笠とは
博多祇園山笠の歴史は古く、仁治二(1241)年に疫病が流行した時の疫病退散を祈願したのが始まりとされています。
山笠のお神輿には、「飾り山笠」と「追い山笠」の2種類があります。
「飾り山笠」は、担がれることはなく、山笠の期間中に、福岡市内の所定の場所に飾られます。
「追い山笠」は、山笠のメインイベントである、追い山でタイムを競うのに使われます。そうなんです、博多の山笠は全国でも珍しく、おみこしを担いでタイムレースをするのです。
飾り山笠
「飾り山笠」は、祭りの期間中は市内14カ所に設置されて見物することができます。
「飾り山笠」は、祭り期間が終わると取り壊されてしまいますが、櫛田神社の境内と川端商店街内の川端ぜんざい広場には
「飾り山笠」が常設されており、祭り期間以外でも見ることができます。
こちらの、おみこしは担ぐことはなく観て貰う山笠です。「追い山笠」が「動」とするならば、「飾り山笠」は、「静」ですね。
【展示場所】
- 櫛田神社
- 東流(呉服町ビジネスセンター・福岡市地下鉄呉服町駅)
- 中洲流(Nパサール)
- 千代流(西部ガス本社)
- 八番山笠・上川端通(走る飾山・上川端通商店街)
- 川端中央街(川端中央商店街)
- 博多リバレイン(明治通り側歩道)
- キャナルシティ博多(中央・サンプラザステージ)
- 新天町
- ソラリア(ソラリアプラザ)
- 博多駅商店連合会(博多駅・博多口)
- 渡辺通一丁目(サンセルコ広場)
- 福岡ドーム(福岡ヤフオク!ドーム)
- 天神一丁目(大丸福岡天神店パサージュ広場)
- 福岡空港(国際線ターミナル)
追い山笠
博多山笠の醍醐味はやはり「追い山笠」でしょう。
「追い山笠」が生まれた発端は、ある事件からとされています。
江戸時代の1687年(貞享4年)に土居流が東長寺で休憩中に、石堂流(現在の恵比須流)に追い越され、2つの流が抜きつ抜かれつのマッチレースを繰り広げ町人に受けたことから、神輿を担いで駆け回る「追山笠」が始まりとされています。
「追い山笠」のメインイベントを「櫛田入り」といいます。
「櫛田入り」とは、櫛田神社の境内に山笠を舁き入れて、境内にある旗を回ってから境内を出るまでのことを言います。
距離は約112メートルで、所要時間の計測をします。
各流れもおよそ30数秒ほどで駆け抜けていきます。
【2018年のタイム】
- 西流 31秒01
- 千代流 31秒22
- 恵比須流 33秒77
- 土居流 35秒72
- 大黒流 34秒24
- 東流 30秒69
- 中洲流 37秒78
- 上川端通 60秒24
「追い山」で担ぐ「舁き山」は、重さが約1トンあるそうです。それを男衆が担いでものすごいスピードで駆け抜けていくのです。
博多山笠の開催期間
「博多祇園山笠」は、毎年度7月1日から15日期間で開催されます。2週間もお祭りの期間があるのは、山笠だけではないでしょうか。
例年の日程は以下のようになっています。
7月1日 飾り山笠公開
福岡市内各所に大きな「飾り山笠」がお目見えします。
7月12日 追い山馴らし(開催時間 午後3:59~)
15日の追い山に向けた予行練習として約4キロのコースを走り、本番さながらのタイムレースが繰り広げられます。
7月13日 集団山見せ(開催時間 午後3: 30~)
呉服町交差点から中央区天神の市役所前まで1.2キロの道のりを走る。市長をはじめ地元の名士が台上にあがります。
7月15日 追い山笠(開催時間 午前4:59~)
午前4時59分、大太鼓の合図とともに一番山笠が櫛田神社の境内に舁き入る(担いで入る)。以降、二番山から七番山まで一定の間隔を置いてその後に続き、櫛田神社の境内から街中へと駆けだして行きます。
アクセス
下記の地図は博多駅を中心にした地図です。
福岡は大都市でありながらコンパクトな都市です。
福岡の中心街、天神、博多駅、福岡空港が地下鉄で結ばれており、かつ距離も短く30分以内で移動できます。
博多山笠の「追い山笠」は博多駅の西側にある「櫛田神社」を起点にしています。
宿泊
ここ数年博多駅周辺では再開発が進み大変便利になっています。新しいホテルもオープンし、これからオープン予定のホテルもあります。7月の山笠に合わせて福岡へ来られる方は、早めの予約をお勧めします。
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